岩手県遠野市ってどんなところ?有名品や観光名所をまとめてみました!

岩手県の南東部に位置する「遠野市」。

観光スポット「カッパ淵」が全国的にも有名なこともあり、岩手県民以外の方も聞いたことがある地名ではないでしょうか?

ですが、カッパ淵以外何があるか知らないという方も多いと思います。

そこで今回は、遠野市とはどんなところなのか、名産物や観光名所と併せてご紹介します!

遠野ならではの魅力的な有名品や観光名所がたくさんありますので、ぜひ観光の参考にしてみてくださいね。

目次

岩手県遠野市とはどんなところ?

まずは、遠野市とは一体どんなところなのか改めてご説明します。

遠野市は岩手県南東部の内陸部に位置する、四方が山に囲まれた自然豊かな地域です。

面積は825.97k㎡と、岩手県八幡平市に次いで県内7位の広さを誇ります。

遠野市から岩手県庁がある盛岡市までは約67kmあり、国道396号を経由すると車で約1時間半かかります。

人口2万4,431人(令和6年3月1日時点)で、盛岡市の28万2,392人(令和6年2月1日時点)と比べると、盛岡市の約16分の1の人が遠野市に住んでいます。

また、遠野市は民俗学者柳田 國男(やなぎた くにお)さんの代表作「遠野物語」の舞台になったことでも知られています。

遠野物語:引用(Amazon

遠野物語とは、明治43年(1910年)に発表されたもので、遠野に住む人々から聞き集めた体験談をまとめた小説です。

山男や山女、カッパや座敷童といった、不思議なあやかしが登場します。

昔の遠野の生活や風景も感じられる1冊となっているので、気になる方はぜひ紙の本や電子書籍などでご一読くださいね。

このように、遠野市には有名なカッパ淵のほか、遠野物語と深く関わりのある場所が市内各地に見られます。

遠野市の有名品や観光名所について

山で囲まれた遠野市は、遠野物語にもあるように地域特有の文化が受け継がれています。

そんな遠野市は、遠野ならではの有名品や、自然の豊かさを活かした観光名所が多い魅力的な町です♪

遠野市の観光を検討している方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

遠野市の有名品4選

まずは、遠野市の有名品を4つご紹介します!

①ジンギスカン

まず遠野市の有名品でイチオシなのが、ジンギスカンです!

ジンギスカンといえば北海道のイメージが強いですが、実は遠野市もジンギスカンの町と言われるくらい、古くから親しまれているソウルフードなんです。

焼き肉といえば牛肉よりラム肉」と遠野市民が口を揃えるほど、家族や友人とジンギスカンを楽しむのが主流になっています。

遠野市にはジンギスカンを提供しているお店がたくさんありますが、なかでもおすすめなのが「遠野食肉センター 遠野本店」です。

創業60年を迎えたこちらは、ラム(子羊)を生の状態で仕入れ、徹底した品質管理を行い、最もおいしい状態で提供しています。

遠野のジンギスカンなら絶対ここがおすすめ!」と地元の人からも熱い支持を受けています。

遠野食肉センターの公式通販サイトでも生ラムを販売しているので、遠野へ足を運ぶのが難しい人におすすめです。

遠野のおいしいジンギスカンを、ぜひご家庭でお楽しみください♪

遠野食肉センター オンラインショップ

②どぶろく

岩手県はビールの原料であるホップの生産量が日本一(令和4年)です。

なかでも遠野市は、国内随一のホップ産地

遠野市では「ホップの里からビールの里へ」の合言葉を掲げ、さまざまなお酒が作られています。

さらに、どぶろく特区第一号地域でもある遠野市は、どぶろくも有名です。

どぶろくとは、米・米麴・水のみで作られたもので、発酵させたあと濾す作業をせずに仕上げています。

白く濁ったどぶろくは、日本酒よりも濃厚な甘味があり、とろりとした舌触りを楽しめるのが特徴です♪

遠野のどぶろくは、さまざまなメーカーから販売していますが、なかでも「遠野のどぶろく物語」がおすすめです。

酒米専用の吟ぎんがという品種を使い、米作りから酒づくりまで一貫して遠野市でつくられています。

通販サイトでも購入できますので、遠野市で作られたこだわりのどぶろくをぜひ味わってみてくださいね。

遠野どぶろく物語(甘口)

③わさび

実は、わさびも遠野市で有名です!

遠野市宮守地区は「わさびの里」と認知されているほど、根わさびは東北一の生産量を誇ります。

根わさびを栽培するわさびの農家の「葵食品」では、わさびの栽培は昭和31年から始まったと言います。

遠野市のなかでも特にきれいな湧き水が流れる達曽部(たっそべ)川を利用した根わさびは、色・香り・辛みのバランスが絶妙です。

葵食品の新鮮なわさびは、ネットショップで産地直送しているので、わさび好きな方はぜひチェックしてみてくださいね。

葵食品 遠野みやもり産わさび

④暮坪かぶ

暮坪かぶ:引用(遠野市場

暮坪(くれつぼ)かぶとは、遠野市暮坪地区で栽培されてきた、400年以上の歴史がある幻のかぶです。

見た目は大根のように細長く、長さ約20cmほどの大きさになります。

この暮坪かぶは、暮坪地区に住むたった1戸の農家さんが代々受け継いで育ててきました。

人気グルメ漫画美味しんぼの32巻に登場し、「究極の薬味」として全国に知られるようになりました。

暮坪かぶは、一般的なかぶにはない独特の辛み風味があるのが特徴です。

大根おろしのようにすりおろし、蕎麦や天ぷらの薬味として添えると、口の中にピリリとした心地よい辛さが広がります。

暮坪かぶは「麺房 高松庵(めんぼう たかまつあん)」というお蕎麦屋さんで提供しているほか、ネット通販でも購入できるので、薬味好きな方はぜひチェックしてみてくださいね

暮坪かぶ 遠野市場

遠野市の観光名所5選

続いて、遠野観光に来たらここは外せないという観光名所5選をご紹介します!

①遠野郷八幡宮

まずは、古い歴史のある神社「遠野郷八幡宮」です。

遠野郷八幡宮の由緒は、次の通りとされています。

文治5年(1189)に平泉の藤原氏追討に従軍として功があり、源頼朝から遠野郷を賜った阿曽沼広綱が宇夫方広房を代官として送り、松崎村駒木に「舘」を築いて氏神であった八幡神をまつって遠野郷を統治し、その後、阿曽沼親綱が横田城を築き、城の鬼門である東北の方角に八幡宮を勧請して崇敬したのが始まりとされる。

遠野郷八幡宮より

遠野郷八幡宮は、遠野物語110話に登場するゴンゲンサマを奉斎しており、毎月1月15日に行われる年越祭のみ、拝することができます。

毎年10月25日~11月4日頃には、紅葉のライトアップが開催されるので、きれいな紅葉を見たい人におすすめです♪

住所〒028-0541 岩手県遠野市松崎町白岩23-19
電話番号0198ー62-2647
アクセスJR:東北新幹線「新花巻」駅下車→釜石線「遠野」駅下車。
遠野駅から当社まで約2キロ(最寄りバス停は八幡宮前)
自動車:釜石道 遠野IC より10分
HPhttps://www.tono8man.com/
遠野郷八幡宮の基本情報

②遠野ふるさと村

大人も子どもも、家族みんなで楽しなら「遠野ふるさと村」がおすすめです!

ここは昭和初期くらいの遠野の農村をイメージしてつくられた場所で、観光名所というより田舎のおばあちゃんの家に遊びに来たような、ゆったりとした時間を過ごせます。

縁側でお弁当を食べたり、馬と戯れたり、過ごし方にルールはありません。

季節ごとのイベントでは、春はお花見、夏は馬っこつなぎ、秋は稲刈りといった行事を楽しむこともできます。

自然とふれあう機会があまりない方に、おすすめしたい観光スポットです。

住所〒028-0661 岩手県遠野市附馬牛町上附馬牛5-89-1
電話番号0198-64-2300
アクセスJR:釜石線新花巻駅より遠野駅まで約1時間、遠野駅より車で約20分
自動車:岩手花巻空港より車で約1時間・東北新幹線新花巻駅より車で約50分
バス:遠野駅前バス停より岩手県交通のバスで25分、遠野ふるさと村バス停下車、駅から村まで約12km
開村時間3月~10月:9:00-17:00(入村受付16時まで)
11月~2月:9:00-16:00(入村受付15時まで)
入村料一般:550円 / 小中高生330円
HPhttps://www.tono-furusato.jp/
遠野ふるさと村の基本情報

③カッパ淵

遠野へ行くなら、やはり「カッパ淵」は外せない観光名所です!

このカッパ淵には多くカッパが棲み、人々を驚かしていたずらをしたという伝説があります。

きれいな水が流れるカッパ淵は茂みに覆われ、今にもカッパが飛び出してきそうな雰囲気…。

カッパを捕獲するならカッパ捕獲許可証をゲットして、キュウリをエサにしてカッパ釣りにチャレンジしてみてくださいね!

住所〒028-0555 岩手県遠野市土淵町土淵 
電話番号0198-62-1333(遠野市観光交流センター)
アクセスJR遠野駅より 岩手県交通バス土淵線で25分
路線バスで土淵線で25分、附馬牛線で15分、足洗川バス停下車(1日5便)遠野駅から約6キロ。
HPhttps://tonojikan.jp/kanko/kappabuchi.php
カッパ淵の基本情報

④山口の水車

こちらの「山口の水車」は、当時使われていた原型のまま残されている水車小屋。

のどかな田園風景にひっそりと佇む、趣のある水車です。

ヒエ・アワ・豆畑が広がっていたこの地域では、脱穀や製粉のためにゴトゴトと音を立てながら製粉していたといいます。

今でも使われるときがあり、タイミングが良ければ実際に水車が回っているところが見られますよ。

遠野物語の風景がぴったり当てはまる、山口集落のシンボルである水車小屋です。

住所〒028-0552 岩手県遠野市土淵町山口2地割1
アクセス遠野駅から約12㎞、車で25分
山口の水車の基本情報

⑤めがね橋

JR釜石線が通る「めがね橋」は、半円が5つ連なるアーチ橋です。

昭和18年9月に完成し、長さ107.3m・高さ17.8mで、20m間隔で5つのアーチが並びます。

正式名称は宮守川橋梁といいますが、その見た目からめがね橋といわれるようになりました。

令和2年6月からLEDライトが搭載され、日没後から午後10時まで幻想的なライトアップが楽しめます。

ロマンチックな景色が話題となり、2009年に「恋人の聖地」として認定されました。

美しく幻想的な世界へと導くめがね橋。

道の駅みやもりのすぐ近くから見られるので、ぜひ夕日が沈む前日が暮れてからのライトアップ、2つの表情をお楽しみください♪

住所〒028-0304 岩手県遠野市宮守町下宮守
電話番号0198-62-1333(遠野市観光交流センター)
アクセスJR釜石線 宮守駅から徒歩8分
HPhttps://iwatetabi.jp/spot/detail.spn.php?spot_id=395
めがね橋の基本情報

遠野市のまとめ

この記事では岩手県にある遠野市について、名産品や観光名所と併せてご紹介しました。

遠野市は、民俗学者柳田 國男さんの代表作「遠野物語」の舞台になったことでも知られる地域です。

山で囲まれた遠野市は自然の豊かさと、タイムスリップしたような日本の原風景が楽しめます。

遠野市には、一番有名なカッパ淵のほか、遠野ふるさと村めがね橋といった観光名所が多くあります。

また、ジンギスカンわさび暮坪かぶといった遠野市ならではの有名品も盛りだくさん♪

遠野市の有名品はネット通販でも購入できますので、遠方でなかなか行くのが難しい人はオンラインショップを覗いてみてくださいね。

歴史や自然を肌で感じられる遠野市。

都会から離れてホッと一息つきたい人は、ぜひ遠野市に遊びに来てくださいね。

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